大学生活の最初の2年間を振り返って

こんにちは、ジロウです!

さて今回は、スイスで大学生として2年間過ごしてきた中で感じたメリットとデメリットについて書いていきます。一個人の感想として参考にしていただければ幸いです。

メリット
①勉強に打ち込める
②学費が安い
③いろいろな価値観の人に出会える
➃別の言語の習得に役立つ

デメリット
①勉強しなければ、というプレッシャー
②物価が高い
③娯楽が少ない


メリット
①勉強に打ち込める
興味がある学問の分野が何であれ、スイスは最適だと思います。というのも、周りがみんな必死に勉強しているからです。図書館ではいつもたくさんの学生が勉強していて、勉強へのモチベーションを高めることができます。またスイスの街は、日本と比べ娯楽が少なく、その代わりに多くの自然や美しい街並みがあるため、より勉強に打ち込みやすい環境といえます。疲れた時には、自然の中を散歩すると気分転換になりますよ。

②学費が安い
大学によって少し金額に差がありますが、公立の大学の場合、1年間でだいたい15万~20万円ぐらいです。生活費は高いですが、学費が抑えられるのは大きなメリットではないでしょうか。
(生活費についてはこちらの記事で:スイスでの生活費(ジュネーブ) | 社会人留学生のスイス探険記 (yakuryu.com)

③いろいろな価値観の人に出会える
スイスの大学は、日本と比べると留学生の割合が高いです。
例えばジュネーブ大学では、2021年の統計では約40%の学生がスイス以外の国の出身者です。
                            (出典:5_UNIGEenChiffres-2021.pdf)
実際、私のクラスには約100人の同級生がいますが、学生のルーツは様々です。
ですので、いろんな国の学生と出会うことができます。価値観の違いによる苦労はありますが、それも貴重な経験です。

➃別の言語の習得に役立つ
これはスイスに限ったことではありませんが、日本語以外の言語で勉強するため、専門知識に加えて別の言語を習得することができます。学士課程は基本的に現地の言葉(ジュネーブであればフランス語、チューリヒやバーゼルであればドイツ語)での学習、修士課程以上は英語でのプログラムも少なくないように思います。また、スイスには公用語が4つあるので、複数の言語を学ぶのに最適です。

デメリット
勉強しなければ、というプレッシャー
スイスの大学では、実験科目を除き、学期末試験の一発勝負で成績が決まる場合が多いです。その際、出席率や授業態度などは考慮されません。そして、2回同じ単位を落とすと退学になり、同じ分野をスイス国内の他の大学で勉強することはできません。このため、試験前には学生に大きなプレッシャーがかかります。そのため、科目数が多い学部などでは、夏休みを除き、旅行やアルバイトなどに使える時間がとても少ないです。

②物価が高い
学費は安いですが、生活費が高いです。特に家賃、外食費、交通費がかなり高く、これをいかに節約するかがカギになります。例えば外食に関して、多くの場合、1食で2000円以上はかかります。ですので、学生が気軽に外食に行くのは難しいと思います。家賃に関しても、費用を抑えるためにハウスシェア(キッチン、風呂、トイレ共有)する学生がほとんどですが、それでも毎月6~7万円以上はかかります。日本のアパートのように専用のキッチンや風呂がついている部屋(スタジオ)だと、毎月10万円以上はかかる場合がほとんどです。

娯楽が少ない
スイスには豊かな自然がありますが、その代わり、日本にあるような娯楽(カラオケ、ボウリング、遊園地など)が少ないです。そのため、休日には公園の芝生の上や湖畔、カフェ、バーなどで友達や家族と会話を楽しんで過ごす人が多いように感じます。日本の都会にあるような刺激を求める人には物足りないかもしれません。ゆったり過ごしたい人にはオススメです。

以上が、2年間過ごしてきた中で感じたスイスで大学生活を送る際のメリット・デメリットです。
スイス留学を考えている方の参考になれば幸いです。

それでは!