カイロプラクター

こんにちは、アルコール類を買う際にいまだに年齢確認をされることがあるアラサーのジロウです!

皆さんはカイロプラクティックをご存じでしょうか。私はずっと、整体と同じようなものだと思っていました。

ところが!

日本と外国では、カイロプラクティックの定義が大きく異なるようです。
今回はそのあたりについて、私が実際に聞いたことと調べて分かったことを書いていきます。
あくまで素人目線ですので、「へ~そうなんだ」程度でご覧ください。


私が今回調べようと思ったのは、友達とのやり取りがきっかけでした。


スイスの大学に入学して間もない頃、同じクラスの友達が「俺ドクターなんだよね」といいながら見せてくれたのがカイロプラクターの免許でした。

その時は突っ込みませんでしたが、「え?カイロプラクター?ドクターって医者のこと?どういうこと?」と混乱したのをよく覚えています。
フランス語で「カイロプラクター」= 医者なのかと思い辞書を必死でめくるもそんな記載はなく・・・

しかしインターネットで調べるうちに、日本と外国(特に欧米)でカイロプラクターの定義が異なることが分かりました。

①日本での定義
まず、日本ではカイロプラクターを名乗るのに資格はいりません
よって、カイロプラクターは以下のように分類することができます。

(1)資格を持たず施術を行う人

(2)カイロプラクティック専門学校の卒業生で、学校独自の認定資格を持つ人

(3)国際基準を満たす専門学校または大学(日本だと、東京カレッジオブカイロプラクティック)の卒業生で、ドクターオブカイロプラクティックの学位を持つ人


(1)~(3)は皆カイロプラクターです。日本ではカイロプラクティックに関する国家資格がなく、誰でも届け出をすればカイロプラクターを名乗ることができます。極端なことを言えば、私が明日からカイロプラクターになることも可能です

とはいえ、私が明日からカイロプラクターになったところで、技術も信頼もゼロであるため誰も来てくれませんよね。そこで、カイロプラクティックの専門学校があるわけです。技術や知識を学び、学校の認定資格を取得すれば、患者さんも安心して来ることができます。

(3)に関しては、より専門度が高いカイロプラクターです。4200時間の座学や臨床を行います。この中には、医学部と同様、解剖学なども含まれ、また、卒業までに実習を行う必要があります。卒業すると、ドクターオブカイロプラクティックの学位が与えられます。これは外国でも通用する学位です。

②外国(欧米など)での定義
欧米を中心にカイロプラクティックの法整備が行われている国では、カイロプラクターを名乗るには国家資格、または州の資格です。基本的に大学での5~6年の就学期間を経て学位を取得後、免許取得のための試験に合格する必要があります。スイスの大学では、医学部カイロプラクティック学科という位置づけです。

そのため、日本でカイロプラクティックを行っている人々のうち、(3)の人々だけが各国の資格試験を受けて免許を取得し、カイロプラクターになることができます。

診断と治療を行うため、国によっては「医者」とみなされ、医者並の待遇(給料)を受けられるようです。

私の在籍する薬学部には、4人の外国人カイロプラクターがいました。
彼らは、

薬学部のコース1年


スイスのカイロプラクター国家試験


スイス国内での2年間のインターン

を経て、スイス国内で一人前のカイロプラクターになるようです。


以上が、日本と外国でのカイロプラクターの定義の違いです。
日本と外国で、「同じ」カイロプラクターにこんな違いがあるなんて思いもしませんでしたが、とても興味深かったです。
他にも、国によって差がある職業が存在するかもしれませんね。

それでは!




参考:東京カレッジオブカイロプラクティック