私がスイスを選んだ理由
こんにちは、ジロウです!
前回はどうして薬学部を選んだかについてお話ししました。
今回は、どうしてスイスで学ぶことを選んだかについてお話します。
スイスを選んだ理由
①自然と街並みが気に入った
②薬剤師免許の移行が比較的容易
③就業期間が少し短い+学費が安い
➃年齢が気にならない
①自然と街並みが気に入った
まずは、スイスに友達がいて、何度か訪れたことがあったからです。その時に、スイスの自然や街の雰囲気がとても気に入り、住んでみたいと思ようになりました。
実際住んでからは、思っていたのと違うなあと思うことも時々ありますが、スイスでの生活に満足しています。
②薬剤師免許の移行が比較的容易
次に、ヨーロッパの他の国で働く際に、薬剤師免許の移行が比較的容易であると聞いたからです。私はまだ免許を持っていないため、はっきりとしたことは言えません。しかし、以下のようなデータが発表されています。
こちらは、OFSPというスイスの公衆衛生を担当する公的機関が発表している「薬剤師免許に関するデータ」です。紫色は、スイス国内の大学を卒業して国家試験を受験し免許を取得した人の人数、オレンジ色は、外国の薬剤師免許を移行してスイスで有効な薬剤師免許を手にした人の人数です。
紫色とオレンジ色の割合は毎年ほぼ50:50です。つまり、毎年多くの外国人薬剤師が免許の移行を行っています。そして大半はドイツ、フランス、イタリアの薬剤師です。そのほかのヨーロッパ諸国からもほぼ毎年免許を移行する人がいます。
これは、EU諸国とAELE諸国(スイス、ノルウェー、リヒテンシュタイン、アイスランド)で医師、歯科医師、獣医師、薬剤師、カイロプラティシャンの移動を円滑にする協定が結ばれているからです。そのため、免許移行の手続きが比較的簡単だそうです。ということは、スイスから他の国への免許の移行もそれほど大変ではないはずです。
スイスでの生活には満足していますが、仮にもし将来他の国へ引っ越す必要が出てきた場合も、ヨーロッパ内なら免許を移行しやすいのは個人的に大きなメリットだと感じました。
③薬剤師免許を取得するまでに最短で5年+学費が安い
こちらの記事「スイスで薬剤師になるには」でも書きましたが、スイスで薬剤師免許を取得するには学士3年+修士2年の合計5年です。加えて、学費も1年で1000フラン(15万)ほどと高くありません。
最短と書いたのは、留年や退学があるため、全員が5年で卒業できるわけではないからです。
➃年齢が気にならない
スイスでは、学生の年齢に少しばらつきがあります。男性だと兵役を終えてから入学する人がいたり、また、別の専攻から薬学部へと転学した生徒も少なくありません。平均年齢は2年生のクラスで22~23歳ですが、30代や40代の学生もいて、皆仲良くやっています。
年齢を気にせずに学業に打ち込めるのもメリットだと感じました。
以上、私がスイスを選んだ理由を4つ挙げました。これは、スイスの大学に通うメリットとも言えます。
ただ、メリットもあれば当然デメリットもあります。
ということで、次回はスイスの大学に入って感じたデメリットについて書いていきます。
この記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。それでは!