スイスで学士号を取るのに必要な英語力
こんにちは、ジロウです。
今回は、スイスの大学に通って学士号を取得するにはどれぐらいの英語力が必要か、自分の体験をもとに説明していきたいと思います。
結論から言うと、学士課程は修士課程に比べて現地語(フランス語、ドイツ語またはイタリア語)で開講されているプログラムが多いため、そこまで高い英語力は必要ないと思います。その代わり、授業についていけるだけの現地語力が必要になります。修士課程の場合は英語がメインとなる場合が多いので、英語力は必要です。もちろん、専攻によって状況は異なります。
薬学部学士課程の3年間における授業の割合は、体感的にフランス語:英語 = 95:5でした。
まず、1年生では英語をほとんど使いませんでした。1科目だけ、教授が時々英語を話す授業がありましたがその科目でさえスライドはすべてフランス語でした。
2、3年生でも基本的に授業はフランス語で行われますが、次の理由により1年生に比べると英語の必要性は増えました。
・英語の論文を読んでレポートを書くという課題が2年間で4回ほどありました。
・約半数の実験科目で、アシスタントの方々との会話は英語のみでした。
3年生最後の実験科目は、すべて英語で行われました。
・3年生後半の授業では、10時間ほど英語での授業がありました。
自分の経験から、リーディング→リスニング→ライティング→スピーキングの順に英語力が大切だと感じました。リーディング力は、英語論文や授業のスライドを理解するのに必要です。リスニング力は、実験でアシスタントの指示を理解したり、数少ない英語での授業を理解したりするのに必要でした。ライティング力は、時々英語で記述するレポート課題が出されるので必要です。スピーキング力は質問をする際に必要ですが、他の3技能に比べて必要性が低いように感じました。
もちろん、英語力が高いとスムーズに学習を進めることができますが、そうでなくでも何とかなると感じました。実際、クラスメートには英語が得意な子も苦手な子もいましたが、成績と英語力は相関関係がないように感じます。
とはいえ、修士課程に進む予定がある場合、英語力を高めておくに越したことはありません。私もこの夏必死に英語を勉強しています。
それでは!