スイスの大学へ進学するために(②滞在許可証の申請)
こんにちは、最近は朝日で6時頃に目が覚めるため、一日の活動時間が長く得した気分になっているジロウです!
さて、今回はスイスでの滞在許可証について書いていきます😀
これです。
前提として、日本国籍を持つ人はスイスへの入国の際にビザはいりません。そして、3ヵ月以内の滞在であれば、滞在許可証も必要ありません。つまり、3ヵ月以内の観光や留学などであれば特に事前に申請するものはないわけです。
ところが、3ヵ月以上の滞在となると、目的(留学・就業など)に合わせて滞在許可証を取得する必要があります(ビザは不要)。
ここでは、学生用滞在許可証の申請方法を順を追って説明します!
①滞在先のカントンに問い合わせる
スイスは26のカントン(州)からなる連邦国家であり、各州の権限が強いです。そのため、滞在許可証の申請も各カントンに対して行います。在日スイス大使館に問い合わせてもみましたが、「各カントン移民局に直接連絡してください」とのことでした。
→各カントンのホームページへのリンク一覧はこちら
それぞれのホームページで必要書類を確認するか、不安な場合にはどんな書類が必要かメールで直接聞いてみてもいいと思います。
②必要書類を準備する
基本的には共通ですが、各カントンによって必要書類が若干異なります。滞在先のカントンのホームページで必ず確認してくださいね!
以下、私が申請の際に準備した書類です(カッコ内はフランス語です)。
(1)申請書
各カントンのホームページでダウンロードできると思います。
(2)モチベーションレター(Lettre de motivation) (英語または現地語で記入)
特に様式の指定がないため、私はWordで作成し、
・なぜスイスなのか、なぜそのカントンなのか
・学業に関するこれからの展望(私の場合、3年間学部に通い、その後は大学院に進む予定だと書きました)
について主に書きました。
(3)身分証明書(Documents d’identité)
パスポートのコピーで大丈夫です。
(4)学校の入学許可証(Attestation d’études)
学校から入学許可が下りたら取得できます。
メールまたは郵送で合格通知書が届くのでそこに同封されているか、もしくは、大学のサイトの個人ページにログインして自分でダウンロードする形だと思います。
(5)自分の経歴についてまとめた書類(Curriculum vitæ)(英語または現地で記入)
別の記事で紹介しているように、私はEuropassで作成しました。併せて、高校の卒業証明書、大学の卒業証明書もしくは卒業証書の準備が必要な場合があります(証明書や証書は英語または現地語のものです)。
(6)語学力を証明するもの
別の記事で紹介しているように、ドイツ語やフランス語などの各種試験のスコアです。大学の出願時に提出したものと同じで大丈夫だと思います。
(7)経済力を証明するもの(Moyens financiers)
学生の場合、銀行の残高証明書となるでしょう。口座に約2万~2万5000フランほどあれば大丈夫だと思いますが、各カントンごとに異なりますので必ずホームページを確認するようにしてくださいね(ヌーシャテル州は2万フラン以上あれば大丈夫でした)!
注意しなければならないのは、カントンによっては、スイス国内に支店を持つ銀行の証明書のみ受理される場合があるということです。私は全く当てがなく滞在先のカントンに問い合わせたところ、日本にいながらオンラインで開設できる銀行(ヌーシャテル銀行)のことを教えてもらいました。ですので、滞在先のカントンにメールで聞いてみるのがいいかもしれません。
(8)学業終了後にスイスを出ていくことの宣誓書(Engagement écrit)(英語または現地語で記入)
決まった様式がないため、Wordで作成しました。それほど長く書く必要はなく、
・学業終了後にスイスをでていくこと
・日付と署名
があれば大丈夫だと思います。
(9)住居証明書
アパートや寮の契約書です。居住先の管理者に発行してもらいます。私の場合、滞在許可証の申請時にはどこに住むかまだ決まっておらず、入国する時までには確定させてきてね、という感じでした。
以上の書類を準備し、滞在先カントンの移民局に送りましょう。
滞在許可証の発行までには数ヵ月かかる場合が多いです(私は5ヵ月かかりました😅)。スイスへの渡航前に許可が下りるのがベストですが、仮に渡航時には許可が下りてなくても、3ヵ月間は滞在可能であり、その間に許可が下りると思いますのであまり心配しすぎないでくださいね!
とはいえ、可能な限り早く申請することをお勧めします。
ご質問などありましたら「お問い合わせ」からどうぞ。それでは!